Processing math: 100%
中学数学の基本から難問までの問題と分かりやすい解説を掲載した完全無料のオンライン学習ページです。

【中学数学】2次方程式の解の個数

2次方程式の解の個数

2 次方程式を解くと、解は 2 つでてきます。
しかし、解が 1 個しかないときもありましたね。

どんなときに解が 1 つしかでてこないか、
覚えていますか?

解が1つの2次方程式の例

次の 方程式を解きなさい。
x26x+9=0

解説

因数分解できますから、それが最速ですね。
x26x+9=0
(x3)2=0
x3=0
x=3

平方完成すると

ちなみに、この式を平方完成すると、
当然ですが、
(x3)2=0
になります。
(x)2=0
となる 2 次方程式は、解が 1 しかないのです。

解が1つの2次方程式をつくる

例題

解を 1 つしか持たない 2 次方程式は無数にあるが、
その 1 つを作りなさい。

解説

(x)2=0
となる 2 次方程式ならば、解が 1 つしかないのですから、
例えば
(x4)2=0
これは解を 1 つしか持たない 2 次方程式です。
展開した形にすれば、
x28x+16=0
となります。

これは、
(x4)(x4)=0
という 2 次方程式なので、
x=42 重になっています。
ダブっているという状態ですね。
ですのでこのような解を重解といいます。

例題1

2 次方程式 x2+ax+36=0 の解が 1 つだけであるとき、a の値を求めなさい。
ただし a0 以上とする。

解説

解が 1 つだけの 2 次方程式なので、
(x±p)2=0
の形です。
これの左辺を展開すれば
x2±2px+p2=0
なので
p2=36
より、
p=±6
よって、求める2 次方程式は
(x+6)2=0

(x6)2=0
のどちらかです。
a0 以上となるのは
(x+6)2=0
で、
このときは
x2+12x+36=0
なので、
a=12
です。

例題2

2 次方程式 x2+8x+b=0 の解が 1 つだけであるとき、b の値を求めなさい。

解説

解が 1 つだけの 2 次方程式なので、
(x±p)2=0
の形です。

x2+8x+b=0 を平方完成すれば
(x+4)2=0
となるので
x1 次の係数から決まります。
(x+4)2=x2+8x+16=0
より、
b=16

参考・解の公式による解の個数の判別

改めて、下の 2 次方程式を解きましょう。
x26x+9=0

このページの冒頭で出てきた 2 次方程式です。
解が 1 つしかない具体例として登場しました。

これを、解の公式で解いみましょう。

x=(6)±(6)24×1×92×1

分子のルートの中が 0 になります。

そもそも 2 次方程式の解が 2 つ出てくる要因は、このルートの ± (プラスマイナス)です。
プラスのときの解と、マイナスのときの解が 2 つ。
ここが、±0 となると、解が1つになってしまうわけですね。

ところで・・・
ルートの中が負の数になってしまうような 2 次方程式って
作れますか?

作れますね。
b24ac<0
となるような a,b,c を選べばよいのですから、
例えば
a=1
b=1
c=1
で、
x2+x+1=0
という 2 次方程式です。
これの解ってどうなっているのでしょう???

これは高校数学できちんと学習する内容となります。
現段階では「解なし」の 2 次方程式です。
中学生の間、このような 2 次方程式に触れる機会はありません。
テストでも入試でも出てきませんので、あまり深入りいしなくてOKです。

スポンサーリンク





  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+

中学3年数学の解説







Copyright©中学数学の無料オンライン学習サイトchu-su- All Rights Reserved.

S