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【中学数学】 が整数となるような n

例題1

次の数が自然数となるような n をすべてもとめなさい。
307n

解説

順に調べていくのみです。
A2=A なので、ルートの中が平方数になるかどうかを調べるのみです。

n=1 のとき

307×1=23
これは適さない。

n=2 のとき

307×2=16=4
これは適する。

n=3 のとき

307×3=9=3
これは適する。

n=4 のとき

307×4=2
これは適さない。

n5 のときはルートの中が負になるため不適。

よって、求める答えは、n=2,3

例題2

次の数が自然数となるような n のうちで、もっとも小さい数をもとめなさい。
12n

解説

もちろん A2=A となることを利用します。

つまり、 12n が平方数になるような n のうち、もっとも小さい数が答えとなります。

平方根の中を簡略化する方法は習得しましたね?
これを用いて、簡略化しましょう。
12n
=4×3n
=4×3n
=23n

これが自然数となるためには、当然ですが、3n が自然数になればよいです。
A2=A  なのですから、
3n が自然数になるのは、n=3 のときです。

さらなる考察で理解を深める!

ちなみに、3n が自然数になるような n は無限にあります。
もっとも小さい数は上で見た通りの n=3 ですが、
他はどうなっているのか見ておきましょう。

3n が自然数になるのは、
3n=3×3×m2 となるときで、
3n=3×3×m2=3m となります。

つまり、n=3×m2 となるときに、 12n=23n は自然数になります。

よって、
n=3×12=3
n=3×22=12
n=3×32=27
n=3×42=48
のように、無限に続いていきます。

例題3

次の数が自然数となるような n をすべてもとめなさい。
180n

解説

例題2と同様ですが、簡略化できるときに簡略化するのはあたりまえですよね。

180n

=180n

=36×5n

=36×5n

=65n

さて、これが自然数となるためには、
分子の 5 が約分で消えればよいことがわかります。

よって、n=5 のときが答えであることがわかります。

これで解決!とはいかないことは感づいていますか?
問題文に、「すべてもとめなさい。」とあります。
これは、答えが複数あることを予感させますね。

あらためて、簡略化した式の最後とにらめっこをします。

65n=

これが自然数となるのは、
655=6

6525=3

6535=2

6565=1

の4通りです。

つまり、

655=6 のとき

6=655
このとき n=5

6525=3 のとき

3=6525=6520
このとき n=20

6535=2 のとき

2=6535=6545
このとき n=45

6565=1 のとき

1=6565=65180
このとき n=180

より、求める答えは、n=5,20,45,180 です。

別解

最後のところ、n=5 以外の答えがあることに気づきにくいでしょうか。
上と本質的にはまったく同一の解法ですが、見た目が違うものを紹介します。

A2=A なので、
180n=A2
となればよいですね。

つまり 180n=A2 です。

180を素因数分解してかきなおすと、
180n=22×32×5n

つまり、分子の 22×32×5 が、約分によって平方数になればよいことがわかります。

以下の4パターンあることになります。

5 で約分

5 で約分。分子に22×32 が残る。
つまり、 n=5

5×22 で約分

5×22 で約分。分子に32 が残る。
つまり、 n=5×22=20

5×32 で約分

5×32 で約分。分子に22 が残る。
つまり、 n=5×32=45

5×22×32

5×22×32 で約分。分子に1 が残る。
つまり、 n=5×22×32=180

はじめの解法と、どちらが気づきやすいでしょうか?
どちらでもかまいません。
自分がやりやすいほうで解きましょう。

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