特に、負の数を代入するときに、( )をつけてから代入しないと、符号のミスが非常に起こりやすいです。
分数式に代入するときは、÷を使った表記になおしてから代入するとよいです。
代入と式の値
文字式の文字に、数を入れることを代入といいます。
代入した結果得られた値を、式の値といいます。
代入とは、代わりに入れることです。等しい量の何かに代えることです。
※厳密には、文字に「式」を入れることもあります。
さっそく例を見てましょう。
例題1
次の式の値を求めなさい。
\(x=3\) のときの、\(4x+10\) の値
解答
\(x\) に \(3\) を代入します。
\(4×(3)+10=22\)
代入する数値は、( )をつけましょう。
※正の数を代入するとき、( )をつけなくとも構いませんが、正はつけない、負はつける、と覚えるよりも、
代入は( )をつけて行う、と統一した方がミスが減ります。
例題2 負の数の代入
次の式の値を求めなさい。
\(a=-2\) のときの、\(4a^3-5\) の値
解答
負の数を代入するときは、必ず( )をつけてから代入します。
符号ミスをしないためです。
\(4×(-2)^3-5\)
\(=4×(-8)-5\)
\(=-32-5\)
\(=-37\)
例題3 分数に代入
次の式の値を求めなさい。
\(x=\displaystyle \frac{2}{3}\) のときの、\(\displaystyle \frac{4}{x}\) の値
解答
分数式に代入するときは、÷を使った表記になおしてから代入するとよい。
\(\displaystyle \frac{4}{x}\)
\(=4÷x\)
\(=4÷(\displaystyle \frac{2}{3})\)
\(=4×(\displaystyle \frac{3}{2})\)
\(=6\)
例題4
次の式の値を求めなさい。
\(x=\displaystyle \frac{2}{3}\) のときの、\(-2(x+2)+5(x-1)\) の値
解答
いきなり代入して計算することも可能ですが、
まずは \(1\) 次式を計算してまとめましょう。
それから代入した方が楽です。
\(-2(x+2)+5(x-1)\)
\(=-2x-4+5x-5\)
\(=3x-9\)
これに、\(x=\displaystyle \frac{2}{3}\) を代入します。
\(3x-9\)
\(=3×(\displaystyle \frac{2}{3})-9\)
\(=2-9\)
\(=-7\)
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