例題1
下の表は長さ 20mm のばねにおもりをつるし、おもりの重さとばねの長さの関係を調べたものである。おもりの重さを xg,ばねの長さを ymm とします。次の問いに答えなさい。
(1) おもりの重さが 1g 増すごとに、ばねの長さは何mmずつのびますか。
(2) y を x の式で表しなさい。
(3) 24g のおもりをつるしたときの、ばねの長さを求めなさい。
解説
式処理だけで解いてもかまいませんが、ばねの長さが 1 次関数になることを
積極的に利用して解くならば、グラフの活用です。
表をグラフにしてしまいましょう。
座標平面の右上部分のみを使ったグラフになります。
さっとラフにかけば十分です。
下図は y 軸の比率は不正確です。
ぜんぜんこれでOKです。概形がわかることが重要です。
実はもっと簡略化した図でもかいません。
ばねは 1 次関数!!ということを確かめたあとならば
(事実上暗記してしまいますね・・・)
下図くらいかけば十分でしょう。
さて解いていきましょう。
(1) おもりの重さが 1g 増すごとに、ばねの長さは何mmずつのびますか
グラフから、10g 増えるごとに 3mm ずつ伸びることがわかります。
よって、1g 増えるごとに、0.3mm ずつ伸びます。
※グラフなしで、表からこの情報を得ることもできます。
(2)y を x の式で表しなさい
(1)で求めたものは、この直線の傾きですね!
よって、傾きが 0.3、切片は 20 なので、求める式は、
y=0.3x+20
(3)24g のおもりをつるしたときの、ばねの長さを求めなさい
x=24 を、(2)で求めた直線の式に代入します。
y=0.3×24+20
y=27.2
よって、ばねの長さは、27.2mm と求まります。
注 現実のばねはある一定以上の重さのおもりを吊り下げると、1次関数にように規則正しく伸びなくなります。ばねがのびきって縮まらなくなる、つまり壊れてしまうような重さのときです。数学において、これを考慮した出題はまずありえないでしょう。
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